11주차 少年-ビートたけし
11주차しょうねん‐ビートたけし

空はたくさんの星に満ちあれていた。
そらはたくさんのほしにみちあふれていた。
하늘은 많은 별로 흘러 넘치고 있었다.

冬の星は怖いほど鋭く光り輝く。どうしてなんだろう。
ふゆのほしはこわいほどするどくひかりかがやく。どうしてなんだろう。
겨울의 별은 무서울 만큼 예리하게 빛이 난다. 어째서일까?

星が目にしみ込むようだ。
ほしがめにしみこむようだ。
별이 눈에 스며들 것 같다.

数知れない星々の中で、ひとりシリウスひときわ大きく明るく光っている。
かずしれないほしぼしのなかで、ひとりシリウスひときわ大きくあかるくひかっている。
헤아릴 수 없이 많은 별들 속에서, 시리우스 혼자서 한층더 크고 밝게 빛나고 있었다.

宇宙の王様だと思った。
うちゅうのおうさまだと思った。
우주의 왕이라고 생각했다.

兄がー○センチの望遠鏡を自転車から降ろしてセットし始めた。
あにがー○センチのぼうえんきょうをしてんしゃからおろしてセットし初めた。
형이 10센티 되는 망원경을 자전거에서 내려 설치하기 시작했다.

動作がひどくのろい。
どうさがひどくのろい。
동작이 심하게 더디다.

手伝おうとしだが、手がかじかんでいて、痛くて何にも触れない。
てつだおうとしだが、てがかじかんでいて、いたくてなんにもさわれない。
도와주려고 했지만 손이 곱아 아파서 아무것도 만질 수 없다.

兄は気力をふりしぼり、足をトントン踏んで体を暖めながら三脚を組み立てている。
兄はきりょうくをふりしぼり、足をトントンふんでからだをあたためながらさんきゃくをくみたてている。
형은 있는 힘을 다해서 발을 콩콩 굴러 몸을 데우면서 삼각대를 조립하고 있다.

けれど、ぼくと同じように手がきかないらしく、部品をポトポト落としている。
けれど、ぼくと同じように手がきかないらしく、ぶひんをポトポトおとしている。
하지만, 나와 마찬가지로 손이 말을 듣지 않는지 부품을 툭툭 떨어뜨리고 있다.

やっとー○センチが組み上がった。
やっとー○センチがくみあがった。
겨우 10센티가 완성 되었다.

五センチの三脚に乗ったその姿は頭でっかちで、少し不安定に見える。
五センチのさんきゃくにのったすがたは頭でっかちで、少しふあんていにみえる。
5센티 망원경의 삼각대에 올려진 그 모습은 머리부분이 커서 좀 불안정하게 보였다.

「できたぞ」というように兄がぼくの方を振り返る。
「できたぞ」というように兄がぼくの方をふりかえる。
"다 됐다." 라고 말하는 듯 형이 내 쪽을 돌아 보았다.

懐中電灯の明かりで浮かび上がる兄の顔は幽霊のようだ。
かいちゅうでんとうのあかりでうかびあがる兄のかおはゆうれいのようだ。
회중전등의 빛에 드러난 형의 얼굴은 유령과 같았다.

凍え死にそうな幽霊だ。
こごえしにそうなゆうれいだ。
얼어 죽을 것 같은 유령이다.

きっとぼくの顔も同じだろう。
きっとぼくの顔もおなじだろう。
분명 내 얼굴도 똑같겠지.

二人ともトントン足踏みしながら、望遠鏡の照準をかじかむ手でシリウスに合わせる。
ふたりともトントン足ぶみしながら、ぼうえんきょうのしょじゅんをかじかむ手でシリウスにあわせる。
둘이서 발을 콩콩 구르면서, 언 손으로 망원경의 조준을 시리우스에 맞추었다.

極軸を北極星に合わせる。
きょくじくをほっきょくせいに合わせる。
극축을 북극성에 맞춘다.

赤緯をシリウスに合わせる。
せきいをシリウスに合わせる。
적위를 시리우스에 맞춘다.

マイナス十六度四二分五八秒。
マイナス十六どよんじゅうにぷんごじゅうはちびょう。
마이너스 16도 42분 58초.

「ああ」兄がうめいた。振り向いてぼくにうなずく。
「ああ」兄がうめいた。ふりむいてぼくにうなずく。
"와아!" 형이 탄성을 질렀다. 뒤돌아보고 나에게 고개를 끄덕였다.

兄と交替して接眼レンズに目をつける。
兄とこうたいしてせつがんレンズにめをつける。
형과 교대해서 접안렌즈에 눈을 대었다.

「見えた」寒さも疲れも不安も忘れ、ぼくは叫んだ。
「見えた」さむさもつかれもふあんもわすれ、ぼくはさけんだ。
"보인다!" 추위도 피곤함도 불안도 모두 잊고 나는 소리쳤다.

青、白、緑、紫、赤、アラビア人は正しい。
あお、しろ、みどり、むらさき、あか、アラビアじんはただしい。
파랑, 흰색, 초록, 보라, 빨강, 아라비아인들이 옳았다.

「千の色の星」だ。
「せんのいろのほし」だ。
「천의 색을 가진 별」이다.

シリウスはじゃんじゃん色を変える。うれしかった。
シリウスはじゃんじゃんいろをかえる。うれしかった。
시리우스는 마구 색을 바꾼다. 기뻣다.

これを見たかったんだ。
これをみたかったんだ。
이것을 보고 싶었던 것이다.

これを見るために頑張ったんだ。
これを見るためにがんばったんだ。
이것을 보기 위해 노력했던 것이다.

「バ・ン・セ・イ」兄が息だけの声でいった。目をこらす。
「バ・ン・セ・イ」兄がいきだけのこえでいった。めをこらす。
"동, 반, 성" 형이 숨쉬는 소리로 말했다.별을 응시 했다.

色を変えるシリウスの隣に白く光る点があった。
色をかえるシリウスのとなりにしろくひかるてんがあった。
색을 바꾸는 시리우스 옆에 하얗게 빛나는 점이 있었다.

うずくまっているような小さな星だ。
うずくまっているような小さなほしだ。
웅크리고 있는 듯한 작은 별이다.

これが、質量が地球の二五万倍もあるという白色矮星なのか。
これが、しつりょうがちきゅうのにじゅごまんばいもあるというはくしょくわいせいなのか。
이것이, 질량이 지구의 25만 배나 된다고 하는 백색왜성인가?

「あるよ、あるよ」
"있다. 있어!"

ぼくはうなずいて、見るのを兄と代わろうとした。
ぼくはうなずいて、見るのを兄とかわろうとした。
나는 고개를 끄덕이며, 보는 것을 형과 바꾸려고 했다.

が、兄はぼくの後ろにうずくまっていて、
が、兄はぼくのういろにうずくまっていて、
그런데, 형은 내 뒤에 쪼그리고 앉아서,

「いいよ、おまえが見たなら」とだけいって、
「いいよ、おまえが見たなら」とだけいって、
"됐어. 네가 봤으면.."이라고 말 할뿐,

その場を動こうとしなかった。
そのばをうごこうとしなかった。
그 자리에서 움직이려고 하지 않았다.

いつの間にか雪が降ってきていた。初雪だ。
いつのまにか雪がふってきていた。はつゆきだ。
어느 샌가 눈이 내리고 있었다. 첫눈이다.

兄の頭や肩に白く雪がのっている。
兄のあたまやかたにしろく雪がのっている。
형의 머리와 어깨에 흰눈이 내렸다.

黄色のマフラーの上にもうっすら雪がのっている。
きいろのマフラーの上にもうっすら雪がのっている。
노란색 목도리 위에도 눈이 살짝 내렸다.

ぼくはもう手も足も痛くなかった。
ぼくはもう手も足もいたくなかった。
나는 이제 손도 다리도 아프지 않았다.

ただ、ちょっと体が思ったように動かないだけだ。
ただ、ちょっとからだが思ったようにうごかないだけだ。
다만, 좀 몸이 생각한대로 움직이지 않았을 뿐이다.

ーそうだ。もうひとつやることがある。
ーそうだ。もうひとつやることがある。
-그렇다. 한가지 더 할 일이 있다.

父の望遠鏡にシリウスの伴星を見せてやりたい。
父のぼうえんきょうにシリウスのばんせいを見せてやりた。
아빠의 망원경에 시리우스의 동반성을 보여주고 싶다.

五センチだって、父さんのなら見えるはずだ。
ごセンチだって、父さんのなら見えるはずだ。
5센티라도 아빠 것이라면 보일 것이다.

父の望遠鏡の上にもうっすらと雪がのっていた。
父のぼうえんきょうの上にもうっすらと雪がのっていた。
아빠의 망원경 위에도 살짝 눈이 쌓여 있었다.

ゆきをはらってやる。
눈을 털어 주었다.

体や手や足をひきずすようにして父の望遠鏡をシリウスにセットする。
からだやてや足をひきずるようにして父はぼうえんきょうをシリウスにセットする。
몸이랑 손과 발을 억지로 질질 끌듯이 해서 아빠의 망원경을 시리우스에 맞추었다.

雪がみるみるうちに空をおおっていく。
くもがみるみるうちにそらをおおっていく。
눈이 순식간에 하늘을 덮는다.

シリウスがかくれてしまう。早くしないと。
シリウスがかくれていまう。はやくしないと。
시리우스가 숨어버렸다. 빨리 하지않으면 안 된다.

思うように動かない体がもどかしい。
생각대로 움지여 주지 않는 몸이 갑갑하다.

シリウスがつかまった。
시리우스가 잡혔다.

シリウスは山の端に位置を変えていた。
シリウスは山のはしにいちをかえていた。
시리우스는 산의 가장자리로 위치를 바꾸었다.

もうここに着いてから、そんなに時間がたっていたのか。
もうここについてから、そんなに時間がたっていたのか。
벌써 여기에 도착한 뒤 그렇게 시간이 흘렀었나?

ファインダーをのぞき込む。
ファインダーをのぞきこむ。
파인더를 들여다 본다.

見えた!!
보인다!

しかし、なんだか目がかすんでよく見えない。
しかし、なんだかめがかすんでよく見えない。
그러나, 왠지 눈이 흐릿해서 잘 보이지 않는다.

雪片が邪魔しているのかもしれない。
ゆきへんがじゃましているのかもしれない。
눈발이 방해하고 있는지도 모른다.

涙なのかもしれない。
なみだなのかもしれない。
눈물인지도 모른다.

かすむ目で見たシリウスは、ぼやけている。
かすむ目でみたシリウスは、ぼやけている。
흐린 눈으로 본 시리우스는 희미해져 있다.

ぼんやりした白い点だ。
ぼんやりした白いてんだ。
희미하고 하얀 점이다.

ぼくはシリウスも伴星も見えたような気がした。
ぼくはシリウスもばんせいも見えたような気がした。
나는 시리우스도 동반성도 보인 듯한 기분이 들었다.

もういい。よかった。やるへきことはすべてやりとげた。
이제 됬다. 잘됐어. 해야할 것은 전부 했다.

兄のいうとおりやったのだ。
兄のいうとおりやったのだ。
형이 말한 대로 했다.

ひとり生きていくためにやるべきことを。
ひとりいきていくためにやるべきことを。
혼자서 살아가기 위해 해야 할것을...

兄は、まだ、前と同じところにうずくまっていた。
형은 아직 아까와 같은 곳에서 웅크리고 있었다.

雪がもう頭や服のほとんどをかくしてしまっている。
雪がもう頭やふくのほとんどをかくしてしまっている。
벌써 눈이 머리랑 옷 대부분을 가려버렷다.

ぼくもここにしゃがもう。もうしゃがんでもいいだろ、兄ちゃん。
나도 여기에 쭈그리고 앉아야 겠다. 이제 앉아도 괜찮겠지. 형.

南東の空を振り返ると、シリウスはもう雪の中に姿を隠していた。
なんとうのそらをふりかえると、シリウスはもうくもの中にすがたをかくしていた。
남동쪽의 하늘을 돌아다보니, 시리우스는 이제 구름 속으로 자취를 감추었다.

 

'2학기' 카테고리의 다른 글

5주차 氷点  (0) 2019.10.26
2주차 キッチン‐よしもとバナナ  (0) 2019.10.01
1주차 ノルウェイの森  (0) 2019.09.25
4주차 注文の多い料理店  (0) 2019.09.24
3주차 蹴りたい背中  (0) 2019.09.23

5주차 氷点‐二浦弥子
ひょうてん‐にうらやこ

夏枝が突然旅行を中止た理由が、村井にあったことを、
啓造はいやでも思いしらされずにはいられなかった。
なつえがとつぜんりょこうをちゅうししたりゆうが、むらいにあったことを、
けいぞうはいやでもおもいしらされずにはいられなかった。

啓造はけさのそのことを思い出していた。
けいぞうはけさのそのことをおもいだしていた。

雪虫がひたと吸いよせられるように、
啓造の会オーバーについた。
ゆきむしがひたとすいよせられるように、
けいぞうのあいオーバーについた。

うすいかすかな羽が透いて、会オーバーの茶がうつった。
うすいかすかなはねがすいて、あいオーバーのちゃがうつった。

啓造は雪虫をソッとつまんだ。

しかし雪虫は他愛なくペタペタと死んだ。
しかしゆきむしはたあいペタペタとしんだ。

それは一片の雪が、指に触れて溶けるような、あわあわしさであった。
(幸福とか、平和というのも、こも雪虫のようなものだな)
それはひとひらのゆきが、ゆびにふれてとけるような、あわあわしさであった。
(こうふくとか、へいわというのも、こもゆきむしのようなものだな)

啓造は生きているということが、どんなに厳しい事実であるかを、
今度の海難事故で知ったつもりだった。
けいぞうはいきているということが、どんなにきびしいじじつであるかを、
こんどのかいなんじこでしったつもりだった。

あの痛ましい犠牲の上に生きている事実を生涯忘れずに、
本当に真剣に生きようと啓造は旭川に帰ってきたのだった。
あのいたましいぎせいのうえにいきているじじつをしょうがいわすれずに、
ほんどうにしんけんにいきようとけいぞうはあさひかわにかえってきたのだった。

しかし、あの体験は啓造一人の体験であった。
しかし、あのたいけんはけいぞうひとりのたいけんであった。

夏枝も、徹も、周囲の者も、あのたけり狂う波の中をくぐって来て、
いまを生きているのではなかった。
なつえも、とおるも、しゅういのものも、あのたけりくるうなみのなかをくぐって来て、
いまをいきているのではなかった。

小学校一年生のような、ういういしい真剣さで生きようとした啓造の
心持は再び垢にまみれた手で、もとの生活にグイと引きもどされた感じだった。
しょうがっこういちねんせいのような、ういういしいしんけんさでいきようとしたけいぞうの
こころもちはふたたびあかにまみれたてで、もとの生活にグイとひきどされたかんじだった。

啓造がいくら忘れよう、許そうとねがっても、
夏枝は啓造を裏切ろうとしているように思われてならなかった。
けいぞうがいくらわすれよう、ゆるそうとねがっても、
なつえはけいぞうをうらぎろうとしているようにおもわれてならなかった。

(しょせん、人間は誰も自分一人の生活いか生きることはできないのだ)
(しょせん、人間はだれも自分一人の生活いか生きることはできないのだ)

啓造はふっと、今年の春死んだ前川正を思い出した。(中略)
啓造はふっと、ことしのはるしんだまえかわただしをおもいでした。(ちゅうりゃく)

 

'2학기' 카테고리의 다른 글

11주차 少年-ビートたけし  (0) 2019.11.23
2주차 キッチン‐よしもとバナナ  (0) 2019.10.01
1주차 ノルウェイの森  (0) 2019.09.25
4주차 注文の多い料理店  (0) 2019.09.24
3주차 蹴りたい背中  (0) 2019.09.23

チン‐よしもとバナナ

 

 

 

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。
私がこのよでいちばんすきなばしょはだいどころだとおまう。
내가 이 세상에서 가장 좋아하는 장소는 부억이다.

どこのでも、どんなのでも、それが台所であれば食事を作る場所であれば私はつらくない。
どこのでも、どんなのでも、それがだいどころであればしょくじをつくるばしょであれば私はつらくない。
어디에 있든, 어떠한 것이든, 그거이 부엌이라면 식사를 만드는 장소라면 나는 괴롭지 않다.

できれば機能的でよく使い込んであるといいと思う。
できればきのうてきでつかいこんであるといいとおもう。
가능한 기능적으로 손 때나게 잘 사용된 것이라면 좋다.

乾いた清潔なふきんが何枚もあって白いタイルがピカピカ輝く。
かわいたせいけつなふきんがなんまいもしろいタイルピカピカかがやく。
청결하게 마른행주가 몇 장이나 되고, 하얀 타일이 반짝반짝 빛난다.

ものすごく汚い台所だって、たまらなく好きだ。
ものすごくきたないだいところだって、たまらなく好きだ。
굉장히 지저분한 부엌이라도 무지 좋다.

床に野菜くずがしらかっていて、
スリッパの裏が真っ黒になるくらい汚いそこは、異様に広いといい。
ゆかにやさいくずがしらかっていて、
スリッパのうらがまっくろになるくらいきたないそこは、いようにひろいといい。
바닥에 야채찌꺼지가 흩어져있고,
슬리퍼의 밑창이 새까맣게 될 정도로 더러운 바닥은, 이상하리만치 넓으면 좋다.

ひと冬軽く越せるような食料が並ぶ巨大な冷蔵庫がそびえ立ち、
その銀の扉に私はもたれかかる。
ひとふゆかるくこせるようなしょうりょうがならぶきょだいなれいぞうこがそびえたち、
そのぎんのとびらに私はもたれかかる。
한 겨울 가볍게 지낼 수 있을 만큼 시료품이 들어찬 대형 냉장고가 우뚝 서 있고,
그 은빛 문짝에 나는 기댄다.

油が飛び散ったガス台や、さびのついた包丁からふと目を上げると、
窓の外には淋しく星が光る。
あぶらがとびちったガス いや、さびのついたほうちょうからふとめをあげると、
まどのそとにはさびしくほしがひかる。
기름이 여기저기 튄 가스레인지와 녹슨 부엌칼에서 문든 눈을 들면,
창문 밖에는 쓸쓸하게 별이 반짝인다. 

私と台所が残る。
私とだいどころがのこる。
나는 부엌이 남는다.

自分しかいないと思っているよりは、ほんの少しましな思想だと思う。
自分しかいないと思っているよりは、ほんの少しましなしそうだと思う。
나 밖에 없다고 생각하는 것보다는 아주 조금 더 나은 생각인 것 같다.

本当に疲れ果てた時、私はよくうっとりと思う。
本当につかれはてたとき、私はよくうっとりと思う。
정말로 극도로 지쳤을 때, 나는 자주 멍하니 생각한다.

いつか死ぬ時がきたら、台所で息絶えたい。
いつかしぬ時がきたら、だいどころでいきたえたい。
언젠가 죽을 때가 오면 부엌에서 숨을 거두고 싶다.

ひとり寒いところでも、誰かがいてあたたかいところでも、私はおびえずにちゃんと見つめたい。
ひとりさむいところでも、だれかがいてあたたかいところでも、私はおびえずにちゃんとみつめたい。
혼자 있어 추운 곳이든, 누군가 있어 따뜻한 곳이든, 나는 겁내지 않고 똑바로 쳐다고복 싶다.

台所なら、いいなと思う。
だいところなら、いいなと思う。
부엌이라면 좋겠는데 란 생각이 든다.

田辺家に拾われる前は、毎日台所で眠っていた。
たねべいえにひろわれるまえは、まいにちだいどころでねむっていた。
다나베 문중에 거두어지기 전에는 매일 부엌에서 잤었다.


どこにいてもなんだか寝苦しいので、部屋からどんどん楽なほうへと流れていったら、
冷蔵庫のわきがいちばんよく眠れることに、ある夜明け気づいた。
どこにいてもなんだかねぐるしいので、へやからどんどんらくなほうへとながれていったら、
れいぞうこのわきがいちばんよくねむれることに、あるよあけきづいた。
어디에 있어도 왠지 잠자기가 괴로워서 방에서 점점 편안한 곳으로 흘러 다니다
어느날 새벽 냉장고 옆이 가장 편안하게 잘 수 있는 곳이라는것을 깨달았다.

私、桜井みかげの両親はそろって若死にしている。
私、さくらいみかげのりょうしんはそろってわかじにしている。
나, 사쿠라이 미카게의 부모는 두 분 모두 요절하셨다.

そこで祖父母が私を育ててくれた。中学校へ上がる頃、祖父が死んだ。
そこでそふぼが私をそだててくれた。ちゅうがっこうへあがるころ、そふがしんだ。
그래서 할아버지 할머니가 나를 길러주셨다. 중학교에 들어갈 무렵 할아버지가 돌아가셨다.

そして祖母と二人でずっとやってきたのだ。
そしてそぼとふたりでずっとやってきたのだ。
그그 후 할머니와 둘이서 쭉 살아왔다.

先日、なんと祖母が死んでしまった。びっくりした。
せんじつ、なんとそぼがしんでしまった。びっくりした。
며칠 전, 놀랍게도 할머니가 돌아가셨다. 깜짝 놀랐다.

葬式がすんでから三日は、ぼうっとしていた。
そうしきがすんでからみっかは、ぼうっとしていた。
장례식이 끝나고 3일가은 멍하니 지냈다.

涙があんまり出ない飽和した悲しみにともなう、
柔らかな眠けをそっとひきずっていって、しんと光る台所にふとんを敷いた。
なみだがあんまりでないほうわしたかなしみにともなう、
やわらかなねむけをそっとひきずっていって、しんとひかるだいどころにふとんをしいた。
슬픔이 포화 상태가 되어 눈물이 별로 나오지 않는데,
부드러운졸음이 가만히 이끌어 조용히 빛이 나는 부엌에 이불을 깔았다.

ライナスのように毛布にくるまって眠る。
ライナスのようにもうふにくるまってねむる。
라이너스(스누피의 등장인물)처럼 담요를 뒤집어쓰고 잤다.

冷蔵庫のぶーんという音が、私を孤独な思考から守った。
れいぞうこのぶーんというおとが、私をこどくなしこうからまもった。
냉장고의 위-잉하는 소리가 나를 고독한 사고로부터 지켜주었다.

そこでは、結構安らかに長い夜が行き、朝が気てくれた。
そこでは、けっこうやすらかにながいよるがいき、あさがきてくれた。
그곳에서는, 아주 편안하게 긴 밤이 지나고 아침이 찾아와 주었다.

ただ星の下で眠りたかった。朝の光で目覚めたかった。
ただほしのしたでねむりたかった。あさのひかりでめざめたかった。
단지 별 아래에서 자고 싶었다. 아침 햇살에 눈뜨고 싶었다.

それ以外のことは、すべてただ淡々と過ぎていった。
それいがいのことは、すべてただたんたんとすぎていった。
그것 이외의 일은 모두 그저 담담하게 지나갔다.

しかし!そうしてばかりもいられなかった。現実はすごい。
しかし!そうしてばkりもいられなかった。げんじつはすごい。
그러나!! 그렇게만 있을 수도 없었다. 현실은 대단하다.

祖母がいくらお金をきちんと残してくれたとはいえ、ひとりで住むにはその部屋は広すぎて、高すぎて、
私は部屋を探さねばならなかった。
そぼがいくらおかねをきちんとのこしてくれたとはいえ、ひとりですむにはそのへやはひろすぎて、たかすぎて、
私はへやをさがさねばならなかった。
할머니가 얼마간의 돈을 정확히 남겨 주었다고는 하나 혼자서 살기에는 그 방은 너무 넓고, 너무 비싸서,
나는 다른 방을 찾아야 했다.

仕方なく、アパxx情報を買ってきてめくってみたが、
こんなに並ぶたくさんの同じようなお部屋たちを見ていたら、くらくらしてしまった。
しかたなく、アパばつばつじょうほうをかってきてめくってみたが、
こんなにならぶ同じようなお部屋たちを見ていたら、くらくらしてしまった。
어쩔 수 없이, 아바xx정보(주택정보잡지)를 사와서 뒤적거려 보았지만, 
이렇게 즐비하게 많은 그만그만한 방들을 보고 있자니, 어질ㅈ어질해져 버렸다.

引っ越しは手間だ。パワーだ。
ひっこしはてまだ。パワーだ。
이사는 손이 간다. 힘이다. 

 

 

 

'2학기' 카테고리의 다른 글

11주차 少年-ビートたけし  (0) 2019.11.23
5주차 氷点  (0) 2019.10.26
1주차 ノルウェイの森  (0) 2019.09.25
4주차 注文の多い料理店  (0) 2019.09.24
3주차 蹴りたい背中  (0) 2019.09.23

ノルウェイの森‐村上春樹

노르웨이의 숲- 무라카미하루키

 

飛行機が着地を完了すると禁煙のサインが消え、

天井のスピーカーから小さいな音でBGMが流れはじめた。

ひこうきがちゃくちをかんりょうするときんえんのサインがきえ、

てんじょうのスピーカーから小さいなおとでBGMがながれはじめた。

비행기가 착륙하자 금연 등이 꺼지고,

천정에 있는 스피커에서 작은 소리로 배경음악이 흘러나오기 시작했다.

 

それはどこかのオーケストラが甘く演奏するビートルズの「ノルウェイの森」だった。

それはどこかのオーケストラがあまくえんそうするビートルズの「ノルウェイの森」だった。

그것은 어떤 오케스트라가 감미롭게 연주하는 비틀즈의 "노르웨이 숲"이었다.

 

そしてそのメロヂィーはいつものように僕を混乱させた。

そしてそのメロヂィーはいつものようにぼくをこんらんさせた。

그리고 그 멜로디는 여느 때처럼 나를 혼란스럽게 했다.

 

いや、いつもとは比べものにならないくらい激しく僕を混乱させ揺り動かした。

いや、いつもとはくらべものにならないくらいはげしくぼくをこんらんさせゆりうごさした。

아니, 평소와는 비교도 되지 않을 정도로 격렬하게 나를 혼란케 하며 뒤흔들었다.

 

僕は頭がはりさけてしまわないように身をかがめて両手で顔を覆い、そのままじっとしていた。

僕は頭がはりさけてしまわないようにみをかげめてりょうてでかおをおおい、そのままじっとしていた。

나는 머리가 터져 버리지 않도록 몸을 움츠리고 양손으로 얼굴을 감싼 채 그대로 꼼짝 않고 있었다.

 

やがてドイツ人のスチュワーデスがやってきて、気分がわるいのかと英語で訊いた。

やがてドイツ人のスチュワーデスがやってきて、きぶんがわるいのかと英語できいた。

잠시 후 독일인 스튜어디스가 다가와서 기분이 안좋으냐고 영어로 물었다.

 

大丈夫、少し目まいがしただけだと僕は答えた。「本当に大丈夫?」

大丈夫、少しめまいがしただけだと僕はこたえた。「本当に大丈夫?」

괜찮다, 조금 현기증이 났을 뿐이라고 나는 대답했다. "정말로 괜찮으세요?"

 

「大丈夫です、ありがとう」と僕は言った。

"괜찮습니다. 고마워요"라고 나는 말했다.

 

スチュワーデスはにっこりと笑って行ってしまい、音楽はビリー・ジョエルの曲に変わった。

スチュワーデスはにっこりとわらっていってしまい、おんがくはビリー・ジョエルのきょくにかわった。

스튜어디스는 생긋 웃으며 가버렸고 음악은 빌리조엘의 곡으로 바뀌었다.

 

僕は顔をあげて北海の上空に浮かんだ暗い雲を眺め、

自分がこれまでの人生の過程で失ってきた多くのもののことを考えた。

僕はかおをあげてほっかいのじょうくうにうかんだくらいくもをながめ、

自分がこれまでの人生のかていでうしなってきた多くのもののことを考えた。

나는 고개를 들어 북해 상공에 떠 있는 어두운 구름을 바라보면서,

내가 이제까지 살아온 인생(과정)에서 잃어버린 많은 것들을 생각했다.

 

失われた時間、死にあるいは去っていった人々、もう戻ることのない想い。

うしなれた時間、しにあるいはさっていった人々、もうもどることのないおもい。

잃어버린 시간들, 죽거나 혹은 사라져 간 사람들, 이젠 돌이킬 수 없는 기억들.

 

飛行機が完全にストップして、人々がシートベルトを外し、

物入れの中からバッグやら上着やらをとりだし始めるあで、僕はずっとあの草原の中にいた。

ひこうきがかんぜんにストップして、人々がシートベルトをはずし、

ものいれのなかからバッグやらうわぎやらをとりだしはじめるまで、僕はずっとあのそうげんのなかにいた。

비행기가 완전히 서서 사람들이 좌석벨트를 풀고

선반에서 가방이랑 상의 등을 꺼내기 시작할 때까지, 나는 줄곧 그 초원 속에 있었다.

 

僕は草の匂いをかぎ、肌に風を感じ、鳥の声を聴いた。

僕はくさのにおいをかぎ、はだにかぜをかんじ、とりのこえをきいた。

나는 풀 냄새를 맡고 피부에 와 닿는 바람결을 느꼈으며 새 소리를 들었다.

 

それは1969年の秋で、僕はもうすぐ二十歳になろうとしていた。

それは1969年の秋で、僕はもうすぐはたちになろうとしていた。

그것은 1969년 가을로 나는 이제 곧 스무 살이 되려 했다.

 

前と同じスチュワーデスがやってきて、僕の隣に腰を下ろし、もう大丈夫かと訊ねた。

まえとどうじスチュワーデスがやってきて、僕のとなりにこしをおろし、もう大丈夫かとたずねた。

아까 그 스튜어디스가 와서 내 옆에 앉더니 이젠 괜찮냐고 물었다.

 

「大丈夫です、ありがとう。ちょっと哀しくなっただけだから

(It's all right now, thank you. I only felt lonely, you know.)」と僕は言って微笑んだ。

「大丈夫です、ありがとう。ちょっとかなしくなっただけだから

(It's all right now, thank you. I only felt lonely, you know.)」と僕は言ってほほえんだ。

"괜찮습니다. 고마워요. 좀 외로워졌을 뿐입니다."라고 말하며 나는 미소 지었다.

 

 

안녕하세요!

양질의 정보와 컨텐츠를 제공하고자 후원계좌를 열기로 결정하였습니다.

후원된 금액은 저의 블로그 발전을 위해 쓰일 예정입니다.

감사합니다.

 

후원하기 전 이글을 먼저 읽어주세요!!

 

카카오뱅크 

3333-12-9066142 

하바드 티스토리

 

 

 

'2학기' 카테고리의 다른 글

5주차 氷点  (0) 2019.10.26
2주차 キッチン‐よしもとバナナ  (0) 2019.10.01
4주차 注文の多い料理店  (0) 2019.09.24
3주차 蹴りたい背中  (0) 2019.09.23
1주차 일본어와 일본어의 특질  (0) 2019.09.14

+ Recent posts