蹴りたい背中 - 綿矢 りさ

けりたいせなか - わたや りさ

걷어차고 싶은 등짝

 

アップランだけは譲れない。

アップランだけはゆずれない。

업러닝만은 양보 못한다.

 

運動場を一周目はゆうくり走り、

二週目は一周目より少し速くはしり、

三週目は二週目よりも速く…と、

周を重ねるごとに走るスピートを上げて、アップラン。

うんどうじょうをいっしゅうめはゆうくりはしり、

にしゅうめはいっしゅうめよりすこしはやくはしり、

さんしゅう めはにしゅうめよりも速く…と、

しゅうをかさねるごとにはしるスピードをあげて、アップラン。

운동장을 첫바퀴째는 천천히 뛰고,

두 바퀴째는 첫 바퀴째보다 조금 빠르게 뛰고,

세 바퀴째는 두 바퀴째보다 빠르게,

바퀴 수가 늘어남에 따라 달리는 속도를 내고, 업러닝

 

私はこのアップランを、体裁かまわず本気で走る。

私はこのアップランを、ていさいかまわずほんきではしる。

나는 이 업러닝을 남의 시선을 아랑곳하지 않은 채 진지하게 달린다.

 

前半は一番後ろを大人しげに走っているけれど、

ラスト周ではできるかぎりスピードを上げ、

ぜんはんはいちばんうしろをおとなしげにはしっているけれど、

ラストしゅうではできるかぎりスピードをあげ、

전반은 제일 뒤에서 얌전하게 달리지만, 마지막 바퀴에서는 최대한 속도를내서.

마지막 바퀴에서는 최대한 속도를 내서,

 

他の部員たちをごぼう抜きにして最後は維持でも一位でゴールインする。

ほかのぶいんたちをごぼうぬきにしてさいごはいじでもいちいでゴールインする。

다른 부원들을 차례차례 앞질러 마지막에는 오기로라도 1등으로 골인한다.

 

アップランはあくまで練習、目的は自分の走りのペースをつかむためのものだけれど、

アップランはあくまでれんしゅう、もくてきはじぶんのはしりのペースをつかむためのだけれど、

업러닝은 어디까지나 연습이고, 목적은 자신의 달리기 페이스를 조절하기 위한 것이지만, 

 

本レースでは絶対勝ってないんだからここで頑張るしかない。

ほんレースではぜったいかってないんだからここでがんばるしかない。

본 경기에서는 절대 이길 수 없기 때문에 여기에서 최선을 다할 수밖에 없다.

 

”速く走れそう”と言われた見かけ倒しの脚は、

卑怯な動きにかけてだけは見事だ。

”はやくはしれそう”といわれたみかけたおしのあしは、

ひきょうなうごきにかけてだけはみごとだ。

"빨리 달릴 수 있을 것 같다"라고 하는, 보기에는 그럴 듯한 다리는

비겁하게 움직임에 있어서만은 훌륭하다.

 

みんなの不意をつくためにいきなりペースをかえたり、

みんなのふいをつくためにいきなりペースをかえたり、

모두의 허를 찌르기 위해서 갑자기 페이스를 바꾸거나,

 

翌朝筋肉痛で動けなくなるくらいのラストスパートをかけたり、

よくあさきんにくつうでうごけなくなるくらいのラストスパートをかけたり、

다음날 아침 근육통으로 움직일 수 없을 만큼 라스트 스퍼트를 내거나,

 

カーブにさしかかった時に横を走っている子に偶然のふりしてぶつかったりと、

カーブにさしかかったときによこをよこをはしっているこにぐうぜんのふりしてぶつかったりと、

커브에 접어들었을 때, 옆에서 달리고 있는 아이에게 우연인 척 부딪히는 등,

 

勝つためにはなんでもする、私のたくましい脚。

かつためにはなんでもする、私のたくましいあし。

이기기 위해서라면 뭐든 다 하는 나의 씩씩한 다리.

 

でも、いくら勝ちたいからといって、むきになりすぎるのはよくない。

でも、いくらかちたいからといって、むきになりすぎるのはよくない。

하지만, 아무리 이기고 싶어도 너무 정색을 하고 대드는 것은 좋지 않다.

 

前を走る部員を抜こうとラスト周のカーブで体を傾けすぎたりすると、転んじゃうからね。

まえをはしるぶいんをのこうとしゅうのカーブでからだをかたむけすぎたりすると、ころんじゃうからね。

앞에서 달리는 부원을 제치려고 마지막 바퀴의 커브에서 몸을 너무 기울이거나 하면 넘어질 수 있으니까.

 

「ハッ、大丈夫?」 「앗, 괜찮아?」

 

口の周りに運動場の砂をつけて、

生まれたてのヤギのように立ち上がろうとしては転ぶ私を、

くちのまわりにうんどうじょうのつなをつけて、

うまれたてのヤギのようにたちあがろうとしてはころぶ私を、

입 주위에 운동장 모래를 묻히고,

갓 태어난 염소새끼처럼 일어나려고 하다가 또다시 넘어지는 나를,

 

走るのを中断して近寄ってきた先頭の子が心配げに見下ろした。

はしるのをちゅうだんしてちかよってきたせんとうのこがしんぱいげにみおろした。

달리기를 멈추고 다가온 선두 아이가 걱정스러운 듯이 내려다보았다. 

 

他の部員たちも走るのをやめて、大丈夫、大丈夫?と私の周りに寄ってくる。

ほかのぶいんたちもはしるのをやめて、大丈夫、大丈夫?と私のまわりによってくる。

다른 부원들도 달리기를 멈추고 괜찮아, 괜찮아? 하며 내 주위로 몰려들었다.

 

私を本気で心配しているわけじゃない、ただみんなサボりたいんだ、アップランを。

私をほんきでしんぱいしているわけじゃない、ただみんなサボりたいんだ、アップランを。

나를 진심으로 걱정하는 것은 아니다. 단지 모두 땡땡이를 치고 싶은 것이다. 업러닝을.

 

「先生、怪我人がでました。」

「せんせい、けがにんがでました。」

「長谷川は傷口洗ってきなさい。みんなはトラックに戻って、アップランの続き。」

「はせがわはきずぐちあらってきなさい。みんなはトラックにもどって、アップランのつづき。」

선생님, 부상자가 생겼습니다.

하세가와는 상처부위를 씻고 오렴. 모두 트랙으로 돌아가 업러닝을 계속한다.

 

「えー、何週はしったっけ?」「どうだったかなー。」

「えー、なんしゅうはしったっけ?」「どうだったかなー。」

어? 몇 바퀴 뛰었더라? 글쎄..어떻게 되엇지..

 

「先生、長谷川さんが転んだのにびっくりして、みんな何週走ったか忘れちゃいました。」

とぼける部員たちに、先生は渋い顔をした。

「先生、はせがわさんがころんだのにびっくりして、みんな何週走ったかわすれちゃいました。」

とぼける部員たちに、先生はしぶいかおをした。

선생님, 하세가와가 넘어지는 바람에 놀라서 모두들 몇 바퀴 뛰었는지 잊어버렸어요.

시치미 떼는 부원들에게 선생님을 떨떠름한 표정을 지었다.

 

演技くさい、ぎこちない眉間の皺の寄せ方。

えんぎくさい、ぎこちないみけんのしわのよせかた。

연기 티가 난다. 어색하게 미간의 주름을 잡는 것이.

 

「しょうがない奴らだ。じゃあ今からミーティングだ。」

「しょうがないやつらだ。じゃあいまからミーティングだ。」

어쩔 수 없는 녀석들이군. 그럼 지금 부터 미팅이다.

 

 

 

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