注文の多い料理店 - 宮沢賢治

ちゅうもんのおおいりようりてん‐みやざわけんじ

주문이 많은 요리점 - 미야자와 겐지

 

すこし行きますとまた扉があって、その前に硝子の壺が一つありました。

すこし行きますとまたとびらあって、そのまえにがらすのつぼがひとつありました。

조금 가자 또 문이 있고, 그 앞에 유리 항아리 하나가 있었습니다.

 

扉には斯う書いてありました。

とびらにはこうかいてありました。

문에는 이렇게 쓰여 있었습니다.

 

「壺のなかのクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。」

「つぼのなかのクリームをかおやてあしにすっかりぬってください。」

「항아리 안에 든 크림을 얼굴과 손발에 잔뜩 발라 주십시오.」

 

みるとたしかに壺のなかのものは牛乳のクリームでした。

みるとたしかにつぼのなかのものはぎゅうにゅうのクリームでした。

「クリームをぬれというのはどういうんだ。」

보니까 분명 항아리 안에 든 것은 우유크림이었습니다.

「크림을 바르라니 어쩌란 거야」

 

「これはね、外がひじょうに寒いだろう。

「これはね、そとがひじょうにさむいだろう。

「이건 말이야 밖이 꽤 춥잖아.

 

「室のなかがあんまり暖かいとひびがきれるから、その予防なんだ。

「むろのなかがあんまりあたたかいとひびがきれるから、そのよぼうなんだ。

「どうも奥には、よほどえらいひとがきている。

「どうもおくには、よほどえらいひとがきている。

「실내가 너무 따뜻하면 살이 트니까 그 예방이지.

「아무래도 안에는 꽤나 지체 높은 사람이 와 있겠군.

 

「こんなことで、案外ぼくらは、貴族とちかづきになるかも知れないよ。」

「こんなことで、あんがいぼくらは、きぞくとちかづきになるかもしれないよ。」

「이런 걸로 뜻밖에 우린 귀족들과 가까우지는  건지도 몰라.」

 

二人は壺のクリームを、顔に塗って手に塗ってそれから靴下をぬいで足に塗りました。

ふたりはつぼのクリームを、かおにぬっててにぬってそらからくつしたをぬいで足にぬりました。

두 사람은 항아리에 든 크림을 얼굴과 손에 바른 뒤 양말을 벗고 다리에 발랐습니다.

 

それでもまだ残っていましたから、それは二人ともめいめいこっそり顔へ塗るふりをしながら食べました。

それでもまだそこっていましたから、それはふたりともめいめいこっそりかおへぬるふりをしながら食べました。

그래도 아직 남아 있었기 때문에 그것은 둘 다 제각기 얼굴에 바르는 척 하며 몰래 먹었습니다.

 

それから大急ぎで扉をあけますと、その裏側には、

「クリームをよく塗りましたか。耳にもよく塗りましたか。」と書いてあって、

ちいさなクリームの壺がここにも置いてありました。

それからおおいそぎでとびらをあけますと、そのうらがわには、

「クリームをよくぬりましたか。みみにもよくぬりましたか。」とかいてあって、

ちいさなクリームのつぼがここにもおいてありました。

그리고 나서 급히 서둘러 문을 열자, 그 안쪽에는.

「크림을 잘 발랐습니까? 귀에도 잘 발랐습니까?」라고 쓰여 있고,

여기에도 작은 크림 항아리가 놓여 있었습니다.

 

「そうそう、ぼくは耳には塗らなかった。あぶなく耳にひびを切らすとこだった。

ここの主人はじつに用意周到だね。」

「そうそう、ぼくはみみにはぬらなかった。あぶなくみみにひびをきらすとこだった。

ここのしゅじんはじつによういしゅうとうだね。」

「맞아 맞아, 난 귀에는 바르지 않았어. 하마터면 귀가 틀 뻔 했군.

여기 주인은 진짜 용의주도하군」

 

「ああ、細かいとこまでよく気がつくよ。ところでぼくは早く何か喰べたいんだが、

どうも斯うどこまでも廊下じゃ仕方ないね。」

「ああ、こまかいとこまでよくきがつくよ。ところでぼくははやくなにかたべたいんだが、

どうもこうどこまでもろうかじゃしかたないね。」

「흐음, 세심한 곳까지 생각이 잘 미치는군. 그런데 난 뭔가 빨리 먹고 싶은데,

아무래도 이렇게 어디까지나 복도라니 어쩔 수 없군」

 

するとすぐその前に次の戸がありました。

するとすぐそのまえにつぎのとがありました。

그러자 곧 그 앞에 다음 문이 있었습니다.

 

「料理はもうすぐできます。十五分とお待たせはいたしません。

すぐたべられます。早くあなたの頭に瓶の中の香水をよく振りかけてください。」

「料理はもうすぐできます。十五分とおまたせはいたしません。

すぐたべられます。早くあなたのあたまにびんのなかのこうすいをよくふりかけてください。」

요리는 이제 곧 완성됩니다. 15분도 기다리게 하지 않을겁니다.
곧 먹을 수 있습니다. 빨리 당신의 머리에 병 안에 든 향수를 잘 뿌려 주십시오.

 

そして戸の前には金ピカの香水の瓶が置いてありました。

そしてとのまえにはきんぴかのこうすいのびんがおいてありました。

그리고 문 앞에는 금빛으로 반짝이는 향수병이 놓여 있었습니다.

 

二人はその香水を、頭へぱちゃぱちゃ振りかけました。

ところがその香水は、どうも酢のような匂いがするのでした。

ふたりはそのこうすいを、あたまへぱちゃぱちゃふりかけました。

ところがそのこうすいは、どうもすのようなにおいがするのでした。

둘은 그 향수를 머리에 짝짝 뿌렸습니다.

그런데, 그 향수는 어쩐지 식초 같은 냄새가 났습니다.

 

「この香水はへんに酢くさい。どうしたんだろう。」

「このこうすいはへんにすくさい。どうしたんだろう。」

「이 향수는 이상하게 식초냄새가 나. 어떻게 된 거지」

 

「まちがえたんだ。下女が風邪でも引いてまちがえて入れたんだ。」

「まちがえたんだ。げじょがかぜでもひいてまちがえていれたんだ。」

「실수 한거지. 하녀가 감기라도 걸려서 잘못 넣은 게야」

 

二人は扉をあけて中にはいりました。

ふたりはとびだをあけてなかにはいりました。

둘은 문을 열고 안으로 들어갔습니다.

 

「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。

お気の毒でした。もうこれだけです。

どうかからだ中に、壺の中の塩をたくさんよく揉み込んでください。」

「いろいろちゅうもんがおおくてうるさかったでしょう。

おきのどくでした。こうこれだけです。

どうかからだじゅうに、つぼのなかのしおをたくさんよくもみこんでください。」

「여러 가지로 주문이 많아서 번거로우셨죠.

죄송했습니다. 이제 이것뿐입니다.

부디 온 몸에 항아리 속 소금을 골고루 많이 문질러 주십시오.」

 

なるほど立派な青い瀬戸の塩壺は置いてありましたが、

こんどというこんどは二人ともぎょっとしてお互いに

クリームをたくさん塗った顔を見合わせました。

なるほどりっぱなあおいせとのしおつぼはおいてありましたが、

こんどというこんどは二人ともぎょっとしておたがいに

クリームをたくさんぬった顔をみあわせました。

과연 파랗고 훌륭한 세토의 소금항아리가 놓여 있었지만,

이번에는 정말 두 사람 모두 섬뜩해서

크림을 바른 얼굴을 서로 마주 보았습니다.

 

「どうもおかしいぜ。」「ぼくもおかしいとおもう。」

「아무래도 이상해 「나도 이상하다고 생각해」」

 

「沢山の注文というのは、向うがこっちへ注文してるんだよ。」

「たくさんのふうもんというのは、むこうがこっちへちゅうもんしてるんだよ。」

「많은 주문이라는 건, 상대 쪽이 이쪽에 주문한 거잖아」

 

「だからさ、西洋料理店というのは、ぼくの考えるところでは、

来た人を西洋料理にして、食べてやる家とこういうことなんだ。

これは、その、つ、つ、つ、つまり、ぼ、ぼ、ぼくらが。。。」がたがたがたがた、

ふるえだしてもうものが言えませんでした。

「だからさ、せいよう料理店というのは、ぼくのかんがえるところでは、きたひとを西洋料理にして、

食べてやるいえとこういうことなんだ。

これは、その、つ、つ、つ、つまり、ぼ、ぼ、ぼくらが。。。」がたがたがたがた、

ふるえだしてもうものがいえませんでした。

「그러니까. 서양요리점이라는 건 내 생각에는

온 사람을 요리로 해서 잡아먹는 집이라는 거군.

이건. 그..그.. 그러니까..우..우..우리들이..」덜덜 덜덜덜..

떨려서 더 이상 아무 말도 할 수가 없었습니다.

 

 

 

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