チン‐よしもとバナナ

 

 

 

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。
私がこのよでいちばんすきなばしょはだいどころだとおまう。
내가 이 세상에서 가장 좋아하는 장소는 부억이다.

どこのでも、どんなのでも、それが台所であれば食事を作る場所であれば私はつらくない。
どこのでも、どんなのでも、それがだいどころであればしょくじをつくるばしょであれば私はつらくない。
어디에 있든, 어떠한 것이든, 그거이 부엌이라면 식사를 만드는 장소라면 나는 괴롭지 않다.

できれば機能的でよく使い込んであるといいと思う。
できればきのうてきでつかいこんであるといいとおもう。
가능한 기능적으로 손 때나게 잘 사용된 것이라면 좋다.

乾いた清潔なふきんが何枚もあって白いタイルがピカピカ輝く。
かわいたせいけつなふきんがなんまいもしろいタイルピカピカかがやく。
청결하게 마른행주가 몇 장이나 되고, 하얀 타일이 반짝반짝 빛난다.

ものすごく汚い台所だって、たまらなく好きだ。
ものすごくきたないだいところだって、たまらなく好きだ。
굉장히 지저분한 부엌이라도 무지 좋다.

床に野菜くずがしらかっていて、
スリッパの裏が真っ黒になるくらい汚いそこは、異様に広いといい。
ゆかにやさいくずがしらかっていて、
スリッパのうらがまっくろになるくらいきたないそこは、いようにひろいといい。
바닥에 야채찌꺼지가 흩어져있고,
슬리퍼의 밑창이 새까맣게 될 정도로 더러운 바닥은, 이상하리만치 넓으면 좋다.

ひと冬軽く越せるような食料が並ぶ巨大な冷蔵庫がそびえ立ち、
その銀の扉に私はもたれかかる。
ひとふゆかるくこせるようなしょうりょうがならぶきょだいなれいぞうこがそびえたち、
そのぎんのとびらに私はもたれかかる。
한 겨울 가볍게 지낼 수 있을 만큼 시료품이 들어찬 대형 냉장고가 우뚝 서 있고,
그 은빛 문짝에 나는 기댄다.

油が飛び散ったガス台や、さびのついた包丁からふと目を上げると、
窓の外には淋しく星が光る。
あぶらがとびちったガス いや、さびのついたほうちょうからふとめをあげると、
まどのそとにはさびしくほしがひかる。
기름이 여기저기 튄 가스레인지와 녹슨 부엌칼에서 문든 눈을 들면,
창문 밖에는 쓸쓸하게 별이 반짝인다. 

私と台所が残る。
私とだいどころがのこる。
나는 부엌이 남는다.

自分しかいないと思っているよりは、ほんの少しましな思想だと思う。
自分しかいないと思っているよりは、ほんの少しましなしそうだと思う。
나 밖에 없다고 생각하는 것보다는 아주 조금 더 나은 생각인 것 같다.

本当に疲れ果てた時、私はよくうっとりと思う。
本当につかれはてたとき、私はよくうっとりと思う。
정말로 극도로 지쳤을 때, 나는 자주 멍하니 생각한다.

いつか死ぬ時がきたら、台所で息絶えたい。
いつかしぬ時がきたら、だいどころでいきたえたい。
언젠가 죽을 때가 오면 부엌에서 숨을 거두고 싶다.

ひとり寒いところでも、誰かがいてあたたかいところでも、私はおびえずにちゃんと見つめたい。
ひとりさむいところでも、だれかがいてあたたかいところでも、私はおびえずにちゃんとみつめたい。
혼자 있어 추운 곳이든, 누군가 있어 따뜻한 곳이든, 나는 겁내지 않고 똑바로 쳐다고복 싶다.

台所なら、いいなと思う。
だいところなら、いいなと思う。
부엌이라면 좋겠는데 란 생각이 든다.

田辺家に拾われる前は、毎日台所で眠っていた。
たねべいえにひろわれるまえは、まいにちだいどころでねむっていた。
다나베 문중에 거두어지기 전에는 매일 부엌에서 잤었다.


どこにいてもなんだか寝苦しいので、部屋からどんどん楽なほうへと流れていったら、
冷蔵庫のわきがいちばんよく眠れることに、ある夜明け気づいた。
どこにいてもなんだかねぐるしいので、へやからどんどんらくなほうへとながれていったら、
れいぞうこのわきがいちばんよくねむれることに、あるよあけきづいた。
어디에 있어도 왠지 잠자기가 괴로워서 방에서 점점 편안한 곳으로 흘러 다니다
어느날 새벽 냉장고 옆이 가장 편안하게 잘 수 있는 곳이라는것을 깨달았다.

私、桜井みかげの両親はそろって若死にしている。
私、さくらいみかげのりょうしんはそろってわかじにしている。
나, 사쿠라이 미카게의 부모는 두 분 모두 요절하셨다.

そこで祖父母が私を育ててくれた。中学校へ上がる頃、祖父が死んだ。
そこでそふぼが私をそだててくれた。ちゅうがっこうへあがるころ、そふがしんだ。
그래서 할아버지 할머니가 나를 길러주셨다. 중학교에 들어갈 무렵 할아버지가 돌아가셨다.

そして祖母と二人でずっとやってきたのだ。
そしてそぼとふたりでずっとやってきたのだ。
그그 후 할머니와 둘이서 쭉 살아왔다.

先日、なんと祖母が死んでしまった。びっくりした。
せんじつ、なんとそぼがしんでしまった。びっくりした。
며칠 전, 놀랍게도 할머니가 돌아가셨다. 깜짝 놀랐다.

葬式がすんでから三日は、ぼうっとしていた。
そうしきがすんでからみっかは、ぼうっとしていた。
장례식이 끝나고 3일가은 멍하니 지냈다.

涙があんまり出ない飽和した悲しみにともなう、
柔らかな眠けをそっとひきずっていって、しんと光る台所にふとんを敷いた。
なみだがあんまりでないほうわしたかなしみにともなう、
やわらかなねむけをそっとひきずっていって、しんとひかるだいどころにふとんをしいた。
슬픔이 포화 상태가 되어 눈물이 별로 나오지 않는데,
부드러운졸음이 가만히 이끌어 조용히 빛이 나는 부엌에 이불을 깔았다.

ライナスのように毛布にくるまって眠る。
ライナスのようにもうふにくるまってねむる。
라이너스(스누피의 등장인물)처럼 담요를 뒤집어쓰고 잤다.

冷蔵庫のぶーんという音が、私を孤独な思考から守った。
れいぞうこのぶーんというおとが、私をこどくなしこうからまもった。
냉장고의 위-잉하는 소리가 나를 고독한 사고로부터 지켜주었다.

そこでは、結構安らかに長い夜が行き、朝が気てくれた。
そこでは、けっこうやすらかにながいよるがいき、あさがきてくれた。
그곳에서는, 아주 편안하게 긴 밤이 지나고 아침이 찾아와 주었다.

ただ星の下で眠りたかった。朝の光で目覚めたかった。
ただほしのしたでねむりたかった。あさのひかりでめざめたかった。
단지 별 아래에서 자고 싶었다. 아침 햇살에 눈뜨고 싶었다.

それ以外のことは、すべてただ淡々と過ぎていった。
それいがいのことは、すべてただたんたんとすぎていった。
그것 이외의 일은 모두 그저 담담하게 지나갔다.

しかし!そうしてばかりもいられなかった。現実はすごい。
しかし!そうしてばkりもいられなかった。げんじつはすごい。
그러나!! 그렇게만 있을 수도 없었다. 현실은 대단하다.

祖母がいくらお金をきちんと残してくれたとはいえ、ひとりで住むにはその部屋は広すぎて、高すぎて、
私は部屋を探さねばならなかった。
そぼがいくらおかねをきちんとのこしてくれたとはいえ、ひとりですむにはそのへやはひろすぎて、たかすぎて、
私はへやをさがさねばならなかった。
할머니가 얼마간의 돈을 정확히 남겨 주었다고는 하나 혼자서 살기에는 그 방은 너무 넓고, 너무 비싸서,
나는 다른 방을 찾아야 했다.

仕方なく、アパxx情報を買ってきてめくってみたが、
こんなに並ぶたくさんの同じようなお部屋たちを見ていたら、くらくらしてしまった。
しかたなく、アパばつばつじょうほうをかってきてめくってみたが、
こんなにならぶ同じようなお部屋たちを見ていたら、くらくらしてしまった。
어쩔 수 없이, 아바xx정보(주택정보잡지)를 사와서 뒤적거려 보았지만, 
이렇게 즐비하게 많은 그만그만한 방들을 보고 있자니, 어질ㅈ어질해져 버렸다.

引っ越しは手間だ。パワーだ。
ひっこしはてまだ。パワーだ。
이사는 손이 간다. 힘이다. 

 

 

 

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