11주차 少年-ビートたけし
11주차しょうねん‐ビートたけし

空はたくさんの星に満ちあれていた。
そらはたくさんのほしにみちあふれていた。
하늘은 많은 별로 흘러 넘치고 있었다.

冬の星は怖いほど鋭く光り輝く。どうしてなんだろう。
ふゆのほしはこわいほどするどくひかりかがやく。どうしてなんだろう。
겨울의 별은 무서울 만큼 예리하게 빛이 난다. 어째서일까?

星が目にしみ込むようだ。
ほしがめにしみこむようだ。
별이 눈에 스며들 것 같다.

数知れない星々の中で、ひとりシリウスひときわ大きく明るく光っている。
かずしれないほしぼしのなかで、ひとりシリウスひときわ大きくあかるくひかっている。
헤아릴 수 없이 많은 별들 속에서, 시리우스 혼자서 한층더 크고 밝게 빛나고 있었다.

宇宙の王様だと思った。
うちゅうのおうさまだと思った。
우주의 왕이라고 생각했다.

兄がー○センチの望遠鏡を自転車から降ろしてセットし始めた。
あにがー○センチのぼうえんきょうをしてんしゃからおろしてセットし初めた。
형이 10센티 되는 망원경을 자전거에서 내려 설치하기 시작했다.

動作がひどくのろい。
どうさがひどくのろい。
동작이 심하게 더디다.

手伝おうとしだが、手がかじかんでいて、痛くて何にも触れない。
てつだおうとしだが、てがかじかんでいて、いたくてなんにもさわれない。
도와주려고 했지만 손이 곱아 아파서 아무것도 만질 수 없다.

兄は気力をふりしぼり、足をトントン踏んで体を暖めながら三脚を組み立てている。
兄はきりょうくをふりしぼり、足をトントンふんでからだをあたためながらさんきゃくをくみたてている。
형은 있는 힘을 다해서 발을 콩콩 굴러 몸을 데우면서 삼각대를 조립하고 있다.

けれど、ぼくと同じように手がきかないらしく、部品をポトポト落としている。
けれど、ぼくと同じように手がきかないらしく、ぶひんをポトポトおとしている。
하지만, 나와 마찬가지로 손이 말을 듣지 않는지 부품을 툭툭 떨어뜨리고 있다.

やっとー○センチが組み上がった。
やっとー○センチがくみあがった。
겨우 10센티가 완성 되었다.

五センチの三脚に乗ったその姿は頭でっかちで、少し不安定に見える。
五センチのさんきゃくにのったすがたは頭でっかちで、少しふあんていにみえる。
5센티 망원경의 삼각대에 올려진 그 모습은 머리부분이 커서 좀 불안정하게 보였다.

「できたぞ」というように兄がぼくの方を振り返る。
「できたぞ」というように兄がぼくの方をふりかえる。
"다 됐다." 라고 말하는 듯 형이 내 쪽을 돌아 보았다.

懐中電灯の明かりで浮かび上がる兄の顔は幽霊のようだ。
かいちゅうでんとうのあかりでうかびあがる兄のかおはゆうれいのようだ。
회중전등의 빛에 드러난 형의 얼굴은 유령과 같았다.

凍え死にそうな幽霊だ。
こごえしにそうなゆうれいだ。
얼어 죽을 것 같은 유령이다.

きっとぼくの顔も同じだろう。
きっとぼくの顔もおなじだろう。
분명 내 얼굴도 똑같겠지.

二人ともトントン足踏みしながら、望遠鏡の照準をかじかむ手でシリウスに合わせる。
ふたりともトントン足ぶみしながら、ぼうえんきょうのしょじゅんをかじかむ手でシリウスにあわせる。
둘이서 발을 콩콩 구르면서, 언 손으로 망원경의 조준을 시리우스에 맞추었다.

極軸を北極星に合わせる。
きょくじくをほっきょくせいに合わせる。
극축을 북극성에 맞춘다.

赤緯をシリウスに合わせる。
せきいをシリウスに合わせる。
적위를 시리우스에 맞춘다.

マイナス十六度四二分五八秒。
マイナス十六どよんじゅうにぷんごじゅうはちびょう。
마이너스 16도 42분 58초.

「ああ」兄がうめいた。振り向いてぼくにうなずく。
「ああ」兄がうめいた。ふりむいてぼくにうなずく。
"와아!" 형이 탄성을 질렀다. 뒤돌아보고 나에게 고개를 끄덕였다.

兄と交替して接眼レンズに目をつける。
兄とこうたいしてせつがんレンズにめをつける。
형과 교대해서 접안렌즈에 눈을 대었다.

「見えた」寒さも疲れも不安も忘れ、ぼくは叫んだ。
「見えた」さむさもつかれもふあんもわすれ、ぼくはさけんだ。
"보인다!" 추위도 피곤함도 불안도 모두 잊고 나는 소리쳤다.

青、白、緑、紫、赤、アラビア人は正しい。
あお、しろ、みどり、むらさき、あか、アラビアじんはただしい。
파랑, 흰색, 초록, 보라, 빨강, 아라비아인들이 옳았다.

「千の色の星」だ。
「せんのいろのほし」だ。
「천의 색을 가진 별」이다.

シリウスはじゃんじゃん色を変える。うれしかった。
シリウスはじゃんじゃんいろをかえる。うれしかった。
시리우스는 마구 색을 바꾼다. 기뻣다.

これを見たかったんだ。
これをみたかったんだ。
이것을 보고 싶었던 것이다.

これを見るために頑張ったんだ。
これを見るためにがんばったんだ。
이것을 보기 위해 노력했던 것이다.

「バ・ン・セ・イ」兄が息だけの声でいった。目をこらす。
「バ・ン・セ・イ」兄がいきだけのこえでいった。めをこらす。
"동, 반, 성" 형이 숨쉬는 소리로 말했다.별을 응시 했다.

色を変えるシリウスの隣に白く光る点があった。
色をかえるシリウスのとなりにしろくひかるてんがあった。
색을 바꾸는 시리우스 옆에 하얗게 빛나는 점이 있었다.

うずくまっているような小さな星だ。
うずくまっているような小さなほしだ。
웅크리고 있는 듯한 작은 별이다.

これが、質量が地球の二五万倍もあるという白色矮星なのか。
これが、しつりょうがちきゅうのにじゅごまんばいもあるというはくしょくわいせいなのか。
이것이, 질량이 지구의 25만 배나 된다고 하는 백색왜성인가?

「あるよ、あるよ」
"있다. 있어!"

ぼくはうなずいて、見るのを兄と代わろうとした。
ぼくはうなずいて、見るのを兄とかわろうとした。
나는 고개를 끄덕이며, 보는 것을 형과 바꾸려고 했다.

が、兄はぼくの後ろにうずくまっていて、
が、兄はぼくのういろにうずくまっていて、
그런데, 형은 내 뒤에 쪼그리고 앉아서,

「いいよ、おまえが見たなら」とだけいって、
「いいよ、おまえが見たなら」とだけいって、
"됐어. 네가 봤으면.."이라고 말 할뿐,

その場を動こうとしなかった。
そのばをうごこうとしなかった。
그 자리에서 움직이려고 하지 않았다.

いつの間にか雪が降ってきていた。初雪だ。
いつのまにか雪がふってきていた。はつゆきだ。
어느 샌가 눈이 내리고 있었다. 첫눈이다.

兄の頭や肩に白く雪がのっている。
兄のあたまやかたにしろく雪がのっている。
형의 머리와 어깨에 흰눈이 내렸다.

黄色のマフラーの上にもうっすら雪がのっている。
きいろのマフラーの上にもうっすら雪がのっている。
노란색 목도리 위에도 눈이 살짝 내렸다.

ぼくはもう手も足も痛くなかった。
ぼくはもう手も足もいたくなかった。
나는 이제 손도 다리도 아프지 않았다.

ただ、ちょっと体が思ったように動かないだけだ。
ただ、ちょっとからだが思ったようにうごかないだけだ。
다만, 좀 몸이 생각한대로 움직이지 않았을 뿐이다.

ーそうだ。もうひとつやることがある。
ーそうだ。もうひとつやることがある。
-그렇다. 한가지 더 할 일이 있다.

父の望遠鏡にシリウスの伴星を見せてやりたい。
父のぼうえんきょうにシリウスのばんせいを見せてやりた。
아빠의 망원경에 시리우스의 동반성을 보여주고 싶다.

五センチだって、父さんのなら見えるはずだ。
ごセンチだって、父さんのなら見えるはずだ。
5센티라도 아빠 것이라면 보일 것이다.

父の望遠鏡の上にもうっすらと雪がのっていた。
父のぼうえんきょうの上にもうっすらと雪がのっていた。
아빠의 망원경 위에도 살짝 눈이 쌓여 있었다.

ゆきをはらってやる。
눈을 털어 주었다.

体や手や足をひきずすようにして父の望遠鏡をシリウスにセットする。
からだやてや足をひきずるようにして父はぼうえんきょうをシリウスにセットする。
몸이랑 손과 발을 억지로 질질 끌듯이 해서 아빠의 망원경을 시리우스에 맞추었다.

雪がみるみるうちに空をおおっていく。
くもがみるみるうちにそらをおおっていく。
눈이 순식간에 하늘을 덮는다.

シリウスがかくれてしまう。早くしないと。
シリウスがかくれていまう。はやくしないと。
시리우스가 숨어버렸다. 빨리 하지않으면 안 된다.

思うように動かない体がもどかしい。
생각대로 움지여 주지 않는 몸이 갑갑하다.

シリウスがつかまった。
시리우스가 잡혔다.

シリウスは山の端に位置を変えていた。
シリウスは山のはしにいちをかえていた。
시리우스는 산의 가장자리로 위치를 바꾸었다.

もうここに着いてから、そんなに時間がたっていたのか。
もうここについてから、そんなに時間がたっていたのか。
벌써 여기에 도착한 뒤 그렇게 시간이 흘렀었나?

ファインダーをのぞき込む。
ファインダーをのぞきこむ。
파인더를 들여다 본다.

見えた!!
보인다!

しかし、なんだか目がかすんでよく見えない。
しかし、なんだかめがかすんでよく見えない。
그러나, 왠지 눈이 흐릿해서 잘 보이지 않는다.

雪片が邪魔しているのかもしれない。
ゆきへんがじゃましているのかもしれない。
눈발이 방해하고 있는지도 모른다.

涙なのかもしれない。
なみだなのかもしれない。
눈물인지도 모른다.

かすむ目で見たシリウスは、ぼやけている。
かすむ目でみたシリウスは、ぼやけている。
흐린 눈으로 본 시리우스는 희미해져 있다.

ぼんやりした白い点だ。
ぼんやりした白いてんだ。
희미하고 하얀 점이다.

ぼくはシリウスも伴星も見えたような気がした。
ぼくはシリウスもばんせいも見えたような気がした。
나는 시리우스도 동반성도 보인 듯한 기분이 들었다.

もういい。よかった。やるへきことはすべてやりとげた。
이제 됬다. 잘됐어. 해야할 것은 전부 했다.

兄のいうとおりやったのだ。
兄のいうとおりやったのだ。
형이 말한 대로 했다.

ひとり生きていくためにやるべきことを。
ひとりいきていくためにやるべきことを。
혼자서 살아가기 위해 해야 할것을...

兄は、まだ、前と同じところにうずくまっていた。
형은 아직 아까와 같은 곳에서 웅크리고 있었다.

雪がもう頭や服のほとんどをかくしてしまっている。
雪がもう頭やふくのほとんどをかくしてしまっている。
벌써 눈이 머리랑 옷 대부분을 가려버렷다.

ぼくもここにしゃがもう。もうしゃがんでもいいだろ、兄ちゃん。
나도 여기에 쭈그리고 앉아야 겠다. 이제 앉아도 괜찮겠지. 형.

南東の空を振り返ると、シリウスはもう雪の中に姿を隠していた。
なんとうのそらをふりかえると、シリウスはもうくもの中にすがたをかくしていた。
남동쪽의 하늘을 돌아다보니, 시리우스는 이제 구름 속으로 자취를 감추었다.

 

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